「彰宏、もういい、離して、君だけなら何とか逃げられる。
奴等の目的は僕なんだ」
「黙って。見えた。助かった」
神田寿司の看板が見えた。今しも店長が暖簾をかけるところだ。
彰宏が大声で叫んだ。
「助けて!」
その声に驚いた店長が彰宏の姿を見つけた。
一旦、店の中に入り叫ぶ。
「春海さん、お宅の息子さんが危ないっ!」
再び飛び出してきた店長は、一本歯の下駄で走ってきた。
その手にはハモ切り用の包丁が握られている。
その後ろから走って来るのは春海だ。
刃渡り20cmほどの出刃包丁を右手に握り、サラシでグルグル巻きにしている。
「うちの息子に手出したら刺身にしてやるっ!」
春海は、そう叫んでいた。
「は、はは。凄いや母さん」
彰宏が薄れていく意識の中で最後に見たのは、土下座して謝る
男達の姿であった。
駆けつけた警官たちが男を逮捕し、彰宏はすぐさま救急車で病院に搬送された。
十二へ
奴等の目的は僕なんだ」
「黙って。見えた。助かった」
神田寿司の看板が見えた。今しも店長が暖簾をかけるところだ。
彰宏が大声で叫んだ。
「助けて!」
その声に驚いた店長が彰宏の姿を見つけた。
一旦、店の中に入り叫ぶ。
「春海さん、お宅の息子さんが危ないっ!」
再び飛び出してきた店長は、一本歯の下駄で走ってきた。
その手にはハモ切り用の包丁が握られている。
その後ろから走って来るのは春海だ。
刃渡り20cmほどの出刃包丁を右手に握り、サラシでグルグル巻きにしている。
「うちの息子に手出したら刺身にしてやるっ!」
春海は、そう叫んでいた。
「は、はは。凄いや母さん」
彰宏が薄れていく意識の中で最後に見たのは、土下座して謝る
男達の姿であった。
駆けつけた警官たちが男を逮捕し、彰宏はすぐさま救急車で病院に搬送された。
十二へ