子泣爺との対戦で、こっぴどくやられた私は、
次なる相手を求めて奈良県にやってきた。
今回は自信がある。何しろ、相手の攻撃は砂をかけるだけだからだ。
とはいえ、砂かけ婆、婆さまと呼ばれてはいるが大妖怪。
油断はなるまい。
この辺りだと聞いたが…
すいませ~ん。
どなたかおられませんか~っ!
「どなたじゃな」
あ、私、つくねと申します。子泣き様から御紹介いただきまして…
「あぁ、聞いとるぞ、物好きな熊が一匹行くはずだ、とな」
あ、それ、私のことです。どうも申し訳ございません。
私ですね、大妖怪の強さ、というものを検証して
回る旅の途中でして。
今回は砂かけ婆様の取材をさせていただけないかと。
「うむ。かかってきなさい」
え?でも、妖怪とはいえお婆さんにいきなり…
「来ないならこちらから行くぞ。ほりゃ」
うわ。うぺぺ。こ、これは…砂、というよりは土?
「甲子園の土じゃ。球児達の憧れじゃ」
そ、そんなものまで!
「次じゃ、ほれ」
痛い痛い。やめて止めて。
「砂消しゴム攻撃っ!痛かろう。ほれ次」
むっ。今度は白い砂…なんだか幸せな気分だ…
「星の砂じゃ。幸せお手のものじゃ。次っ!えいっ!」
く、臭い…なんですかこれは?!
「猫トイレの砂じゃ。攻撃力マックスじゃい!
なんならこのまま黄砂も撒くぞ。黄色い熊に
なりたいかっ!」
あぁ、すいません、もう勘弁してください…
「わしの怖さが判ったかの?」
はい。身に染みて。
「よし。ならば最後にこれ。」
うわ。なんだこの大量の砂は
ぽかぽかしてきた。あぁ。気持ち良い…
「砂かけ婆名物、砂蒸し風呂。
肩こり、疲労回復にバッチリじゃ。
東海の小島の磯の白砂に
われ泣きぬれて
蟹とたはむる」
お婆様、それは?
「石川啄木。一握の砂じゃ」
完敗です…
次なる相手を求めて奈良県にやってきた。
今回は自信がある。何しろ、相手の攻撃は砂をかけるだけだからだ。
とはいえ、砂かけ婆、婆さまと呼ばれてはいるが大妖怪。
油断はなるまい。
この辺りだと聞いたが…
すいませ~ん。
どなたかおられませんか~っ!
「どなたじゃな」
あ、私、つくねと申します。子泣き様から御紹介いただきまして…
「あぁ、聞いとるぞ、物好きな熊が一匹行くはずだ、とな」
あ、それ、私のことです。どうも申し訳ございません。
私ですね、大妖怪の強さ、というものを検証して
回る旅の途中でして。
今回は砂かけ婆様の取材をさせていただけないかと。
「うむ。かかってきなさい」
え?でも、妖怪とはいえお婆さんにいきなり…
「来ないならこちらから行くぞ。ほりゃ」
うわ。うぺぺ。こ、これは…砂、というよりは土?
「甲子園の土じゃ。球児達の憧れじゃ」
そ、そんなものまで!
「次じゃ、ほれ」
痛い痛い。やめて止めて。
「砂消しゴム攻撃っ!痛かろう。ほれ次」
むっ。今度は白い砂…なんだか幸せな気分だ…
「星の砂じゃ。幸せお手のものじゃ。次っ!えいっ!」
く、臭い…なんですかこれは?!
「猫トイレの砂じゃ。攻撃力マックスじゃい!
なんならこのまま黄砂も撒くぞ。黄色い熊に
なりたいかっ!」
あぁ、すいません、もう勘弁してください…
「わしの怖さが判ったかの?」
はい。身に染みて。
「よし。ならば最後にこれ。」
うわ。なんだこの大量の砂は
ぽかぽかしてきた。あぁ。気持ち良い…
「砂かけ婆名物、砂蒸し風呂。
肩こり、疲労回復にバッチリじゃ。
東海の小島の磯の白砂に
われ泣きぬれて
蟹とたはむる」
お婆様、それは?
「石川啄木。一握の砂じゃ」
完敗です…