「おぉーし、次あれだ、あれ。ジャングルクルーズ!」

「いや、ここは流れ的に行くとビッグサンダ-マウンテンっしょ」

存分に楽しんでいる。
樹林に到っては、ネズミの耳を付けている。
多中は唐草模様の風呂敷を背負っている。
包みから、何やら得体の知れない棒が突き出ていた。

「多中、その棒、何?」

「あ、これはですね、こないだ沖縄行ったじゃないですか。
カンムリワシ伝説の実証で。その時買ったハエ殺し棒、
その名もナイス蚊っちです。
お弁当の時、ハエを追い払うのに使えるかな、って思って」

普段は豪快だが、用意が良い。
「そんな事より隊長。あれって何のキャラクターですかね」

「うん?見たことないねぇ…悪役っぽいけど…」

一同が首を捻るのも無理は無い。
後姿はドラキュラに見えるが、そんなキャラクターは
ここには居ないはずだ。
魔女にしては貧弱である。
何より、頭がアフロヘアーなのだ。
その妙なキャラクターは、子供達にまとわりつかれて
難儀しているようであった。

十五へ