滋賀県に信楽という所がある。
焼き物の里であり、その中でも特に狸の焼き物が有名だ。

その愛嬌たっぷりの焼き物には、ついつい笑顔を誘われてしまう。

つい先日気づいたのだが、我が家の玄関側に、いつの間にかコイツが居るのだ。

体長30cm強の狸である。
ちなみに、勝手口には蛙の置物が置いてある。
これも、いつ置かれたかはっきりしない。

おそらくは、嫁はんの実家が、店を閉めた時に置いたのだと思う。

蛙は何となく判るのだ。
『家に帰る』
という意味だろう。

だが、狸はどうなのか。
立身出世の語呂合わせとは知っている。

狸=他抜き、だからだ。
たまたま今日、それ以外に意味がある事を知った。

『頭にかぶる笠は、ピンチから身を守る為』

『手にした徳利は、与えられたものに感謝して、更に徳と利を積め』

『大きな尻尾は、身を立てるシンボル』

『通い帳は、信用が第一』

『大きな金袋は大きな金運』

そして何より、狸のように愛嬌を持て、という縁起が隠されていたのである。

その縁起を知ってか知らずか、我が家に狸と蛙を置いてくれた義父母に感謝したい。


とはいえ、俺は今日も夜勤で家に帰れないのであった。
蛙の方は、あまり効き目が無いようだ(笑