「せんせいおはようございます」
「おはようございます」
今朝も子供たちは元気だが、いつもの様子ではない。
代理の運転手も代わりのバスも来たが、ヒゲ熊さんの代わりはいない。
その事が、子供たちに何処かしら淋しげな表情を与えていた。
「せんせい、ヒゲくまさん、もう来ないの?」
「そんなことないよ。みんなと約束したでしょ、必ず続きを話に来るって」
奈美恵が笑顔で答えた。彼女はもう一度、ヒゲ熊さんに会えるまでは
涙を封印しているのだ。
遠くから、微かに声が聞こえてきた。
「おーい…」
「おーいみんなー続きを話しに来たぞー」
振り返るとそこには、松葉杖を頼りにゆっくりと歩くヒゲ熊がいた。
あれほど大きかった体がしぼんで見える。
まるで別人のようだが、その優しげな眼差しは確かにヒゲ熊であった。
にかにかと笑っている。
どうやら、奈美恵の封印が解かれる日が来たようだ。
思っていたよりも、大量の涙が封印されていた。
喜ぶ子供たちの中で、奈美恵だけが顔をびしょ濡れにしていたのだ。
「おはようございます」
今朝も子供たちは元気だが、いつもの様子ではない。
代理の運転手も代わりのバスも来たが、ヒゲ熊さんの代わりはいない。
その事が、子供たちに何処かしら淋しげな表情を与えていた。
「せんせい、ヒゲくまさん、もう来ないの?」
「そんなことないよ。みんなと約束したでしょ、必ず続きを話に来るって」
奈美恵が笑顔で答えた。彼女はもう一度、ヒゲ熊さんに会えるまでは
涙を封印しているのだ。
遠くから、微かに声が聞こえてきた。
「おーい…」
「おーいみんなー続きを話しに来たぞー」
振り返るとそこには、松葉杖を頼りにゆっくりと歩くヒゲ熊がいた。
あれほど大きかった体がしぼんで見える。
まるで別人のようだが、その優しげな眼差しは確かにヒゲ熊であった。
にかにかと笑っている。
どうやら、奈美恵の封印が解かれる日が来たようだ。
思っていたよりも、大量の涙が封印されていた。
喜ぶ子供たちの中で、奈美恵だけが顔をびしょ濡れにしていたのだ。