若様を保育園にお迎えに行った。

園庭で遊んでいた子ども達が我先に走ってくる。
迎えに来た母さん、父さんに笑顔で抱きついていく。

俺は、母が夜の仕事に就いていた為、
特別に許可されて姉が迎えに来てくれていた。
他の子ども達が肩車とかされて帰っていく中、
姉が来るのを一生懸命待っていたのを
今でも覚えている。
姉は、ニカニカ笑いながら、額を汗で光らせて、
決して近くはない距離をいつも走ってきてくれた。
古ぼけた赤いランドセルが立てる音まで思い出せる。


今、俺は機会あるごとに若様を肩車することに決めている。
185cmの俺が肩車すると、結構良い眺めの筈だ。
そこから見える景色を微かでも覚えていてくれたら、
多少の腰痛も苦にはならないってもんだ。

姉がやってくれたように、俺も笑顔で迎えに行こう。
子ども達の一日は、笑顔で終わらせてあげよう。

たぶん、それが親の一番の役割だと思う。