「アフロを返せ」

「やだ。割と気に入った。嫁に見せてウケを狙う」

「貴様…結婚してるのか」
赤マントはガックリと肩を落とした。

「こ、こんな野郎にも嫁さんが来るのに…
俺なんていつまで経っても馬鹿マント馬鹿マントって」

縄谷の瞳がキラリンと輝く。良い事を思いついたらしい。
「なぁ、写真見る?嫁さんの」

「え。見して見して」

「ほれ」

「うそ。か、可愛い…」

縄谷御自慢の妻は、悔しい事に本当に可愛らしいのだ。
コミケで出会った時、カードキャプターさくらのコスプレを
していた彼女は、会場中のカメラマンを一手に引き受けていた。
赤マントが見とれるのも無理は無い。

「今だっ!」
縄谷は、隙を見せた赤マントのマントを奪った。
そのマントで赤マントの頭を覆う。
次の瞬間、空間転移機能が発動した。
赤マントの頭だけが空間を転移する。
どこへ行ったか知ったことでは無い。

後に残った体は、ふらふらとよろめいて倒れた。
まずは都伝隊の勝ち!
二十八へ