男達は大戦が終わっても戦争を続けているようだ。
ただし、それは己たちの欲望を満たす為だけの戦いだ。
軍から盗んだジープで、北アメリカ中を暴力の嵐に巻き込む奴等、
それが村に現れたのだ。

村でただ一つの酒場に居座り、男達は村長を呼び寄せた。
村にある金を全て出せ、と脅かしたんだ。
貧しい村に奴等が満足できるような金があるわけが無い。
怒った男達は村人を広場に集めると、銃で脅かし始めた。

さぁ、空の勇者、森の王者、深海の探検者である僕の出番だ。
僕は、じっちゃんの家に走った。
撃墜王なら、絶対に奴等をやっつけてくれる。
そう信じて僕は転げながら、傷だらけになりながら走った。

「じっちゃん、クリントじっちゃん!大変だよ、村のみんなが
死んじゃうよ、助けて!」

じっちゃんは、まず僕をギュって抱きしめてくれた。
ウォルフも一生懸命に僕を舐める。
おかげで僕は、落ち着いて全て話すことができた。
びっくりしたことに、話を聞いただけで車の種類が解ったらしい。

「ウィリスMBじゃな。M1919機関銃をつんどる。軍から逃げた弱虫ども
じゃろう。よし、わしに任せときなさい」

薄い胸をドン、と叩いて、じっちゃんは咳き込みながら暖炉に向かった。
御自慢の金の勲章を壁から外し、驚く僕の目の前でそれを
ハンマーで叩き始めた。