「だってあたしが食べちゃったんだもん」

小林の視線が純子の手に向けられた。



「あんたも、素敵な指輪してるね。
あぁ、点滴で少しむくんだかな…抜けないね…」


純子の指に何か冷たい物が触れた。

「すぐ済むからね。暴れると点滴ミスしちゃうかもねぇ…」

純子は、せめて麻酔が切れてなければ良いがと心から願った。

指を冷たく、重い衝撃が走り抜ける。


ゴリッという音がした。

小林の口から聞こえてくる。

何か、固い物を食べていた。