「妻の家族と知り合いを総動員した」

私の下腹で何か、もぞもぞと蠢くものがある。
恐ろしい事に、まるで痛みが無い。
それどころか、痺れるような快感が脳を揺さぶった。

「おっ、キタか。最高だろ?この薬が禁じられたのは、そのせいなんだよ。
最高の麻薬ですら、タバコ以下の快感でしかなくなる。
服用するよりも、苗床になる方を選んでしまうんだ。
都市丸ごと崩壊させたぐらいさ」

そんな事はもうどうでも良い。
もっともっと植えてくれ。

私は叫ぶように湯浅に懇願した。

微かに一つだけ、正常な理性が告げている事があった。



ここに来るまでに、冬虫夏草について調べた事柄だ。

『冬虫夏草は、ある種の動物に寄生する事により、その種の増大を防ぐ』

今一番増大している種は何ら。

わらしはぼんやりてかんがえる

ちべっとのぼうさんがわらってる


「それは人間じゃよ」