二回戦。

風景画である。

顧問の先生が差し出した風景写真を見て描く。
先生が黒板に張り出したのは『富士山と樹海』の写真であった。

緑と青のコントラストに富士の峰が美しく映える。
文句の付けようが無い素材である。
だが、綾はその写真を見た途端、眉をひそめた。

結果、麗美の勝ち。
麗美は見事に富士を描きあげた。
綾の絵には訳の判らないもやもやとしたものが描かれてある。

「つくねくん、この白いものは何だ?」

「すいません」

これは仕方あるまい。
綾は、樹海に彷徨う霊体を一緒に描いてしまったのだ。
綾自身は描いたつもりは無かったのだが、いつの間にか
描かれてあった。

ちなみに、この時の絵は後に封印された。
夜な夜な絵から霊が抜け出たらしい。


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