「つくねさんですか」

はい。どちらさまですかな、今日は久しぶりの休日なので
できればのんびりと過ごしたいのですが。

「あ、申し訳ありません。わたくし、市役所の地域振興委員会の
祭大二郎でございまして」

はぁ。祭…さん。どうりで何やら派手な御姿ですな。
で、その祭さんが私に何用で


祭とやら名乗るその男は、おもむろに一枚のチラシを差し出した。
そこには『第一回守山市裸祭』と記されている。
どこかで見たような画像が貼り付けられてあった。
感想はどうか、と言って欲しそうな顔で祭は私を見つめている。


あの、これが何か。

「つくねさんは、数々の土地を訪ねていらっしゃると
お聞きしましたが」

あ、えぇまぁ。

「国府宮裸祭って御存知ですか」

あ。知ってます。友人が近くに住んでますからね。
御守りもらったこともあるぐらいです。
すごい祭らしいすな。
何でも、全身の毛を剃った神男と呼ばれる人が
儺追殿とかいう所を目指すんでしょ。
で、一万人の裸男達がその神男に触れようと
殺到する、大変にムンムンとした祭とか。
大変らしいですよ、その神男ってのは。
毎回失神寸前まで追い込まれるらしい。