その一。

三者懇談か。
娘の進路を相談する会合ですな。

こんにちは、いつもお世話んなります。

「あ、どうもお父様。遠路遥々、ようこそ」

いえいえ。
…あの、三者懇談と伺いましたが

「ええ。三者懇談ですよ。始めましょうか、つくね綾さんですけどね」

「義治や、この生徒さんはどんな子なんだい?」

「なかなか真面目でクラブ活動も熱心な良い生徒ですよ、母さん」

いや、あの、私と先生と、先生のお母様で三者懇談ですか

「ええ。我が校はこれですが」


その二。

おかしいな。
懇談って聞いてきたんだけどな。
先生もお父さんも来ないじゃん。
あたし、日を間違っちゃったかな?
ええと…確かここに案内状が…

『一者懇談。しっかりと自分の胸に手をあてて』



その三。

「では始めましょうか、お父さん」

は、あのこちらの方は?
学年主任かどなたかですか?

「いえ、たまたま通りかかった池内善三さんです」

「や、どうも。池内です。駅前でパン屋やってます」

あ、どうも…
あの、先生?

「では、つくね綾さんですが、ええと…こんな感じの成績です、池内さん」

「どれどれ。ははぁ、まずまずですな。」

先生。これは

「四者懇談です。生徒さんと、親御さんと、私と、そこら辺の第三者。
大変客観的に物事を判断できるんですよ」


てな具合だと面白いんですが。