その夜のことです。
オモチャ達は皆、動こうともせず黙り込んだままです。
既に諦めてしまったせいか、お互いを見ることもありません。
そんな中に、ゴソゴソと動く者が居ました。
ホッホーじいさんです。

「ホッホー。皆、わしの話を聞いてくれ。
サンタクロースを知ってるか?」

皆は何を今更、といったふうに頷きます。

「そうじゃろうな。サンタを知らないオモチャはおらん。
が、クリスマスが終わった夜のサンタが
何をするか、知っているものは?どうじゃ?」

今度は、皆、お互いを見つめ合いました。
そう言えば、プレゼントを配り終えたサンタが
何をするか皆知りません。

「家に帰って、ゆっくり休むんじゃないのか?」
アイビーの言うのも、もっともです。

「ホッホー。それはそうなんじゃ。が、わしが言うのは
その前じゃよ。よいか、サンタのおじさんはの、
使い古したオモチャ達を集めて帰るのじゃ」

皆、驚いて声も出ません。

「そうして集めたオモチャ達を次の年に配るのじゃよ。」

ホッホーじいさんの話が終わりました。
最初に沈黙を破ったのは、アイビーです。

五へ