元々、参加人数は40名である。
そのうち、6名が居なくなると
さすがに皆、落ち着きが無くなった。

更に、Tが母親の急病で帰宅してしまった。
これで残り33人。

「何だか変な合宿になってもうたな。」

俺達は何とも言えない不安にまとわりつかれていた。

そしてまた、夜の練習時間が来た。
例のアンプは使いたくなかったが、他に機材が
無いから仕方が無い。

俺達は情けない事に、見学者を10名ほど入れていた。
心底、怖かったのだ。

そしてこの間と同じ曲を練習し始めた時。
俺はベース担当のKが妙な顔をしているのに
気付いた。奴の目線を追う。
見学者の後ろに目線が行く。

……何だ。あれは。