ここ、三方五湖にはそうとも知らず、呑気な若者達が
集まってきていた。
大抵、行っちゃいけない場所に一人で行ったり、皆から離れて
二人でイチャイチャしてる時にやられてしまうのだが、
そんなことは一切気にしていない。
早速、一人のお姉ちゃんが森の中に入っていった。

「来た来た。記念すべき一人目の犠牲者だ。
燃えるなぁ…やっぱりあれだね、初心忘れるべからず、ってのは
当たってるね。さてと、新しいホッケーマスクを被って…」

がさごそ。

「あれ?確かホッケーマスクって注文したよな、俺。
…何これ。発送ミスかよっ!まぁ、いいか。
なんとなく怖そうだしな。
絶好の機会を逃すわけにはいかんっ!」

ジェイソンは、手馴れた様子で斧を持ち、
お姉ちゃんの前に飛び出した。

だが何故か皆、笑って相手にしてくれない。
記念写真を撮る者もいる始末だ。

ジェイソンが被っているマスクが原因だった。


彼は知る由も無かったが、そのマスクの額には『肉』と書いてあった。