「何だってうちの姉貴と
あんたが一緒に居る
んだよ。」
 
「いいから答えな。
なんで帰れねぇんだ。」
 
「っるせぇな!」
 
ちぃっとシメるか、
そう思った時、
ビルから一番会いたく
ない奴が出てきた。
 
「雅人…何だおまえ、
こんな所で。うちの
モンになんか用か。」

「横田さん、こいつ
横田さんの預かりです
か?」
 
「あぁそうだ。俺の
下で取り立てやらし
てる。
何でもどうしても金が
欲しいそうだ。
なかなかエグイ
取り立てする優秀な
社員だぜ。」
 
「金?」
 
「どうだっていい
だろうが。んな事。
じゃな、姉貴、
とにかく今日んとこ
は帰ってくれ。」
 
高志はそう言うと
横田の車に乗り込み
行っちまった。
多分、次の取り立て
だろう。
 
 
「どうするあんた。
一度、病院に戻る
か。」
 
「あの子。まさか…」
 
「まさか、どうした?」
 
「うぅん、いいんです。
本当にありがとうござ
いました。
助かりました。」