そんな父さんに影響されたのか、姉ちゃんも少林寺の拳士だ。
今じゃ二児のお母さんだけど、相変わらず続けている。

時々は父さんと異種格闘技戦を楽しんでいるらしい。

もちろん、父さんは手加減している。

でも相手が僕だと多分、全力を出してくるに違いない。

子供だろうと関係ない。
相手が男で、仕合いたいというなら全力で相手する人なんだ。


小枝さんが色々とセッティングしてくれた特訓メニュー(ほとんどが役に立たなかったけど)をこなして行く内、何だか自信が湧いてきた。

いよいよ明日は試合を申し込む日。

僕はいつもより早く寝た。

なかなか寝付けなかった。
無闇に、小さい頃の夢を見た。

夢の中で僕は、父さんの背中を見上げていた。

デカいデカい背中。
僕はその背中によじ登っては落ちるのだった。

三へ