「かあちゃん、
ごめんなさい。
ぼく、母ちゃんに
柿を食べさせ
たかったんだ…」

「いいの、いいのよ
くー。」

お母さんは一生懸命
くーちゃんを舐め
ました。
体をさすって暖め
ました。

けれど、くーちゃんは
少しずつ、冷たくなって
いきました。

初めての雪が薄く
積もった日の朝、
くーちゃんは
天国のお父さんの
所に旅立ちました。

まーちゃんとお母さん
は二人ぼっちになって
しまいました。

そして、お山に長く
厳しい冬が
やってきました。