「ふん。そんなこと判ってるさ。判ってるけど、いつかはきっとまた」

「ありえないね」
底の方から声が聞こえました。
積み木の下に埋もれているのは、縫いぐるみの熊・ゴローです。

「なんだよ。熊野郎!おまえなんか、ゲームが
来る前から飽きられてただろ!」

「なんだと、お手しか習ってない癖しやがって!」

痛いところを突かれたアイビーは眼を赤く光らせると、
ゴロー目掛けて積み木を掘り始めました。
その度に積み木が飛んで来て、他のオモチャ達に当たります。

「いた。いたたた、やめろよ二人とも」

「そうよ、狭い場所なんだから止めなさいよ」

頭に血が上ったアイビーは止めようとしません。
見るに見かねたフクロウのホッホーじいさんがたしなめました。

「アイビー。興奮するとバッテリーが火を噴くぞ」

ピタリ、とアイビーが止まります。
「そうだった。最近、すぐに熱くなるのは、そのせいなんだ」

皆がうつむきました。アイビーだけではないのです。
それぞれのオモチャが、どこかしら壊れたり汚れたりしているのでした。
まともなオモチャの方が少ないぐらいです。


三へ