深海には、我々が未だその姿を見た事が無い生物が潜んでいる。

その中で、私が最も興味を惹かれるのが大王イカだ。
何十メートルとも推測される体で、大航海時代から海の魔物として恐れられている。

得ぬ英知系の特番で放送されて以来、私もいつか、この目で本物を見たいと思っていた。

今回、幸いにも某缶コーヒーのCMで企画が持ち上がったので、早速ロケに出た。

場所はマリワナ海溝・チャレンジャー海淵。
最深部では、優に一万mを超える。


スタッフ達も、機材の準備も万全だ。

慎重に潜水開始。
深度が上がるにつれ、太陽の光が遠くなる。

水圧が加わってくるのが、よく判る。

魚達の姿も変わっていく。

いよいよ一万mを超えた。

む、あそこにチラッと見えたのはイカの脚では?!

もう少し近くに寄ってみよう。

や、やはり大王イカだっ!


凄い。
こんな生き物がいるなんて…


むぅ、いかんっ!
これ以上、息が続かない。
一旦、息継ぎに戻ろう。

ジタバタジタバタ。

ぷはぁっ~!
あ、しまった。
サザエでも穫ってくりゃ良かった。