ある日の昼下がり。
のほほーんと休憩中と思ってほしい。


「乱さん、モンサンミッシェルって知ってます?」

ぅあ?ああ、フランスの世界遺産だっけか。
海に浮かぶ修道院。

「そうっす。行ってみたいっすよねぇ…」


そっかぁ?

「だってすごいじゃないっすか。海の上に、あんなのどうやって建てたんだろ」


たまたまエエ感じの島があったから材料運んだんじゃねぇ?

「…そうか。なるほど」

…建物が浮いてるって思ってたのか?


「…そう見えたんす」


ま、日本で言うたらアレや、南紀勝浦のホテル中の島


「違うっしょ。修道院は己を磨く為に行く所っすよ」

ホテル中の島も磨けるよ。
硫黄、ナトリウム、カルシウム、塩物泉質のお湯だから、すべすべに磨ける。
関節炎とか糖尿病とか胃腸にもいいし

「いや、だから」


勝浦港からホテルの玄関までは船でしか行けない。
窓の下はすぐに海だからね、釣りができるかも。
満天の星を見ながら露天風呂に入って、新鮮な海の幸を心行くまで楽しんだら、あとは何もしないでぼんやりと

どや、モンサンミッシェルには露天風呂ないでぇ

「乱さんて、見事な俗人すねぇ」

望むところや