「おーい、そっちは準備いいかぁ」

サンタさんが妖精たちに向けて叫びます。
妖精たちは、何やら忙しげに働きながら答えました。

「あと少しですぅー」

今宵はクリスマスイブ。
サンタさんの出番なのです。
もうそろそろ出発しなくてはならない時間なのですが、今年はやけに手間取っているようです。

「すまんのぅみんな、もう少しだから頑張ってくれ」

妖精たちの頑張りの甲斐あって、荷物の支度はようやく出来上がりました。
いつものソリにいつもの荷物。

ただ一つ違うのは、大きな荷物がもう一つ余分に積まれていることでした。

そんなに重く無さそうなその荷物をサンタさんは満足気に見ています。

「なんとか間に合ったのぅ」

白いヒゲを撫でながら、ソリに腰をおろしました。

さぁ、いよいよ出発です!

サンタさんの掛け声にトナカイ達も応えます。

少し沈んでから、ソリは空中に舞い上がりました。

すごい速さで北極星を目印に飛び始めます。

地球の自転に合わせ、夜から夜へサンタさんの旅は続きます。


子供達の枕元にオモチャを置き、そぅっと空に戻ります。

ところが今年は何だかおかしな事をしているのです。