「じゃ頼もうかな。あ、缶詰は買わないでくれ」
「え?確か、テリーは仔犬の時から缶詰じゃなかったすか?」
「…あぁ、そうなんだがな。缶詰はもう見たくないんだよ」
新居田は、何故だか暗い顔つきになっている。
吐き出すように言葉を続けた。
「そうか…宮城。おまえ、あの事件の時は大阪出張だったな」
「大阪出張…あぁ、三週間前の。あれは堪らなかったな。
嫌な野郎ばかりでね」
未だに思い出すと腹が立つらしい。
宮城が子供のように口をとがらせた。
「事件としては何のことも無い。妻による夫殺しだが…」
新居田は言い淀んだが、宮城の視線に先を促された。
仕事熱心な部下なのだ。
半分は好奇心であるが、刑事という仕事には
向いている性格である。
決心したかのように新居田は話し始めた。
「夫側の縁者から届け出があってな、巡査が事情聴取に
行ったんだよ。それが始まりだ。
もう何日も連絡が取れない、家を訪ねても誰も居ない。
何か事件があったんじゃないかってな。
巡査は裏に回って中を覗き込んだ」
四へ
「え?確か、テリーは仔犬の時から缶詰じゃなかったすか?」
「…あぁ、そうなんだがな。缶詰はもう見たくないんだよ」
新居田は、何故だか暗い顔つきになっている。
吐き出すように言葉を続けた。
「そうか…宮城。おまえ、あの事件の時は大阪出張だったな」
「大阪出張…あぁ、三週間前の。あれは堪らなかったな。
嫌な野郎ばかりでね」
未だに思い出すと腹が立つらしい。
宮城が子供のように口をとがらせた。
「事件としては何のことも無い。妻による夫殺しだが…」
新居田は言い淀んだが、宮城の視線に先を促された。
仕事熱心な部下なのだ。
半分は好奇心であるが、刑事という仕事には
向いている性格である。
決心したかのように新居田は話し始めた。
「夫側の縁者から届け出があってな、巡査が事情聴取に
行ったんだよ。それが始まりだ。
もう何日も連絡が取れない、家を訪ねても誰も居ない。
何か事件があったんじゃないかってな。
巡査は裏に回って中を覗き込んだ」
四へ