俺の名はベアード。国際著作権監査官だ。

2065年、SANYが発表したホログラフィープレイヤーが
世界中で爆発的に売れた。
俺は見た事が無いのだが、最早古典となったスターウォーズという映画に、
その原型が登場しているらしい。
空間に自分の好きなアイドルやミュージシャンが
現れ、3D映像で歌い踊るのだ。
それだけなら害も無いプレイヤーなのだが、
悪用する者が多発した。

政治家や会社の重役をCGで作成し、詐欺に使う者。
海賊盤を作成する者。
暴力団関係のみならず、テロリストの重要な資金源となった。
その為、国際的に監視する者が必要とされた。
それが国際著作権監査官だ。

とは言え、日々の活動は地味なものだ。
違法な店の摘発が主になる。
今取り掛かっている仕事も、単純な摘発の繰り返しだ。
違法ソフトの末端を全て洗い、デカい元締めを挙げようというわけだ。
今夜向かう先もその一つ。

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