さて、いよいよ明日発売です。
今amazonを見てきたら、ランキング270位でした。
すげぇっ!

というわけで、『蛇苺発売記念』怖い話特集第二弾(笑
とは言うものの、今回のお話はお化けとか出てきません。
だから、蛇苺には投稿できなかったお話です。
けれど、本当に起こった話なのです。


二年前の六月。
梅雨とは思えぬ快晴の日、高畑さんはサイクリングを楽しんでいた。
家まであと5kmという地点で、俄かに空が曇り始めた。
しまった、夕立かと思う間も無く、ポツリと水滴が頬に落ちてきた。

「ヤバい」
自転車を走らせながら、雨宿りできる場所を探す。
見渡す限りの畑、畑、畑。
その先の方に、微かに緑色の建物が見えた。
ギアをチェンジし、速度を上げる。
近付いて見ると、その建物はトランクルームと呼ばれる類の物であった。
港で見かけるようなコンテナが二段に積み重ねられて並んでいる。
それぞれに僅かな屋根がある為、雨宿りはできそうだ。
全力で走ってきた高畑さんは、その内の一つに座り込み、
息を整えながら周りを見渡した。

コンテナには赤茶けた錆が浮いており、かなり古びている。
今でも需要はあるらしく、一番奥のコンテナの前に車が一台止まっていた。
中に人が居るのが判る。
コンテナの一箇所が劣化して穴が開いているらしく、灯りが漏れているのだ。

「あぁぁぁぁっ!!」
そのコンテナから叫び声が聞こえた。
男性の声。

「ぐぅぅぅぅっ!!」
もう一度。
何かが起こっている。
高畑さんは、おそるおそる近付いて行った。