大晦日の夜。
雪がしんしんと降り
続ける中、少女は
街角に立ち、マッチを
売っていました。

「マッチはいかが?
マッチは要りませんか」


けれども、誰一人
振り向こうともしません。

少女の美しい顔は寒さ
で青ざめ、その体は
震えていました。

「どうしましょう…
困ったわ。一つも
売れない。」



「…ってゆうか、
マッチ一つ売って粗利
は幾らやねんな。
ニーズもないし。
あかん。あかんで。
このままやったら、
一生うだつが上がらん!」




彼女はまず、『女の
のど自慢』で優勝し、
元手を作った。

その金を元に、当時は
まだ未知数だったIT
関連株で大儲けした。

今ではホテル王と
呼ばれる存在である。

マッチで火がついた
のは彼女の根性だった
というお話。