「俺達は下っ端なんだよ。魂の刈り取りは、
会社からの命令だ。集めた魂をどうするかは
企業秘密さ。来るべき時の為の兵隊、って噂が
あるがな、そんなことは、収穫係の俺にはどうでも良い」

英雄は新しい機材を念入りにチェックしている。

「大変だな、悪魔ってやつも」

「あぁ、俺も頑張ってもう少し契約数を
増やさないとなぁ…。クビになってしまう」
そう言って悪魔はケラケラと笑った。

ハリウッド公演は全ての手品師にとって
最大の夢である。
英雄は夢の舞台で思い切り深呼吸した。

場内を埋め尽くした観客は、沸きに沸いた。
今まで見たことも無いトリックの連続に
歓声が止まらない。

そしてこの公演の為に英雄が用意した
取って置きのイリュージョンが舞台に登場した。

最終へ