「おっと、生ゴミの処理が終わったと見える。次が溜まっているからな、
ちと失礼して入れ替えてくる」

横目で見る津川君。
あれは確かに肉の塊だ。しかも湯気が立っている。
なんでそんな勿体無い事を?

「先生?」

「なんだね」

「あの、奥様はホントに旅行…なのですか」

「ふむ。実はだね、そこにいるのだ。君の後ろだ。」

立川先生の指差す先には、小学校の理科室に展示してある様な
骨格標本が飾られていた。

「生ゴミ処理機にも限界が有ってね、骨は処理できないんだよ。
だからそうやって飾っておいた」

津川君は足元が急に崩れたように思えた。

「ひ、ひやぁぁぁぁっ」
と叫び声を残し、脱兎の如く逃げ出した。
追いかけることもせず、立川先生はニヤニヤと笑っていた。

完へ