とんがり小僧はびっくりしました。
旅人は、お地蔵さんに姿を変えたのです。
「お地蔵さんだったのか」
近寄ると、お地蔵さんの顔は、まさしくあの旅人の優しい顔でした。
けれどなんということでしょう。
お地蔵さんは足が欠けていました。
毎晩毎晩、森を歩いて来た為でしょう。
歩けば歩くほど、とんがり小僧のところへ来れば来るほど、
お地蔵さんの足は欠け落ちていったのでした。
「おじさん」
とんがり小僧はぽろぽろと涙を流しました。
「ごめんよ、おじさん。すごく痛かっただろ、ありがとう。
きっと、おいらのことを心配して見ててくれたんだね」
後から後から溢れる涙がお地蔵さんを濡らしていきます。
その時、ころん、と音がしました。
とんがり小僧の角が抜け落ちたのでした。
旅人はその夜から森に来なくなりました。
けれどもう、とんがり小僧は寂しくありません。
とんがり小僧は森を出て行くことに決めました。
せっかくお地蔵さんが丸くしてくれた心があるのです。
これからは、まんまる小僧として皆を幸せにしていこう、
そう決めたのでした。
旅人は、お地蔵さんに姿を変えたのです。
「お地蔵さんだったのか」
近寄ると、お地蔵さんの顔は、まさしくあの旅人の優しい顔でした。
けれどなんということでしょう。
お地蔵さんは足が欠けていました。
毎晩毎晩、森を歩いて来た為でしょう。
歩けば歩くほど、とんがり小僧のところへ来れば来るほど、
お地蔵さんの足は欠け落ちていったのでした。
「おじさん」
とんがり小僧はぽろぽろと涙を流しました。
「ごめんよ、おじさん。すごく痛かっただろ、ありがとう。
きっと、おいらのことを心配して見ててくれたんだね」
後から後から溢れる涙がお地蔵さんを濡らしていきます。
その時、ころん、と音がしました。
とんがり小僧の角が抜け落ちたのでした。
旅人はその夜から森に来なくなりました。
けれどもう、とんがり小僧は寂しくありません。
とんがり小僧は森を出て行くことに決めました。
せっかくお地蔵さんが丸くしてくれた心があるのです。
これからは、まんまる小僧として皆を幸せにしていこう、
そう決めたのでした。