ぺこり、と頭を下げる

 
「あ、あぁいいんだ。
いんだよ。俺が勝手に
やってるんだから。
じゃあな。気ぃつけて
帰れよ。」
 
「はい、気をつけます。」
 
ニッコリと微笑む。
そして歩き出す。
 
 
…今度はランパブの
看板にぶつかった。
 
 
「おい。たまたま俺も
そっち側に用事がある
んだ。一緒に行くか。」
 
優子はまた、微笑んだ。
 
「はい。一緒に行きます。」
 
「ひじ掴めよ。確か
そうするんだろ?」
 
「はい。雅人さん背が
高いから、吊り革に
ぶら下がってる
みたいだ。」
 
 
くすくす笑って
やがる。
本当によく、笑う
やつだ。
 

だからつい、俺も
つられて笑っちまう。