俺は、スイカとかメロンが苦手だ。その流れで、今までサクランボも食べなかった。
あまり美味しいサクランボに出会ったことが無かったからかもしれない。
なんとなく青臭く、甘くも酸っぱくもないイメージがあった。
職場の仲間に山形出身の若者がいる。
先日、よかったらどうぞ、とサクランボを持ってきてくれた。
なんでも、実家で取れたものらしい。
家に持って帰ったら、全員が大喜びだ。
それほど美味しいのかと一つ口に入れ、驚いた。
これは、俺が知っているサクランボではない。
今まで俺が食べていたのは、サクランボの形をした何か別の物だった。
佐藤錦、恐るべし。良く熟れた果物だけが持つ滑らかな甘さ、それでいて初々しい香り。
その両面を持ってこそサクランボなのだろう。
聞けば、山形にはこの他にも美味い物が山ほどあるという。
例えば、スープが冷たいラーメン。ちょっと想像しにくいが、かなり美味いらしい。
ナスや胡瓜やネギなどの夏野菜をみじん切りにして、
ご飯とか冷奴の上に乗せて、ダシをかけて食べる料理ってのも、確か山形だっけか。
だだちゃ豆もそうだし、のし梅、納豆汁、芋煮、玉こんにゃく。
そして何よりも米沢牛。
山形の彼によると、夏から秋にかけては何かしら果物が採れるらしい。
それと、酒。
水と米が美味い場所で、不味い酒ができるわけがないと彼は胸を張るのだ。
ううむ。
いいな。
俺の『行ってみたい場所』リストのトップ5にランクインだな。
いつか必ず、山形へ行ってみっぺ!