……あれ。
だが、茶碗は割れなかった。
何でよっ?!と目を開けて下を見る。
やはり茶碗は割れていなかった。
なんと、茶碗の下に低反発クッションが投げ込まれていたのだ。
居間に置いてあったクッションを優一が投げたのであった。
「なんだよ、気をつけなさい。はっはっは」
「ずっるーいっ!」
地団駄を踏んで悔しがるが、今日のところは和佳子の負けであった。
和佳子は義理堅いが上に、潔い女なのだ。
「き、今日のところはこれぐらいで許しといてやるわ」
優一の笑い声を背中で聞きながら洗い物に向かった。
次の日も。その次の日も。
和佳子は負け続けた。
どのように工夫しても、優一は茶碗を守りきるのだ。
一度、猫を投げた時には流石に、和佳子も呆れた。
だが、なんとしたことか猫は仰向けに転がると見事に茶碗をキャッチした。
いつの間にか、茶碗をキャッチするように仕込んでいたらしい。
投網を投げられた時は、和佳子も一緒に絡み取られてしまった。
馬鹿な夫婦ではあるが、この勝負を続けているうち、
二人の絆はより一層深まったのだから、夫婦というのは面白いものである。
完へ
だが、茶碗は割れなかった。
何でよっ?!と目を開けて下を見る。
やはり茶碗は割れていなかった。
なんと、茶碗の下に低反発クッションが投げ込まれていたのだ。
居間に置いてあったクッションを優一が投げたのであった。
「なんだよ、気をつけなさい。はっはっは」
「ずっるーいっ!」
地団駄を踏んで悔しがるが、今日のところは和佳子の負けであった。
和佳子は義理堅いが上に、潔い女なのだ。
「き、今日のところはこれぐらいで許しといてやるわ」
優一の笑い声を背中で聞きながら洗い物に向かった。
次の日も。その次の日も。
和佳子は負け続けた。
どのように工夫しても、優一は茶碗を守りきるのだ。
一度、猫を投げた時には流石に、和佳子も呆れた。
だが、なんとしたことか猫は仰向けに転がると見事に茶碗をキャッチした。
いつの間にか、茶碗をキャッチするように仕込んでいたらしい。
投網を投げられた時は、和佳子も一緒に絡み取られてしまった。
馬鹿な夫婦ではあるが、この勝負を続けているうち、
二人の絆はより一層深まったのだから、夫婦というのは面白いものである。
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