男は驚いて目を覚ま
した。
パネルを見ながら、
いつの間にか眠って
いたらしい。
男を驚かせたのは、
羽音だった。
聞き馴染んだそれは、
明らかに鴨の羽音で
あった。
その日をきっかけに
男は四六時中、羽音に
悩まされだした。
時と場所を問わず、
羽音は男を襲った。
耳鼻科の医者は首を
捻るばかりであった。
男は日増しに痩せて
いった。
その日も医者に行き
相変わらず原因不明
と診断され、男は
フラフラと病院を
出た。
二、三歩進んだ男は
突然吐血し、倒れた。
救急処置が施されたが
既に男の体は手の
施し様が無かった。
担当医が読影室で
男のレントゲン画像を
確認した。
「しかし酷い影だな…」
白く浮き出た影は、
まるで羽のように
見えた。
男はその日の夜、
亡くなった。
当直の看護士は、男が
息を引き取った時、
鳥の羽ばたく音を
聞いたという。
した。
パネルを見ながら、
いつの間にか眠って
いたらしい。
男を驚かせたのは、
羽音だった。
聞き馴染んだそれは、
明らかに鴨の羽音で
あった。
その日をきっかけに
男は四六時中、羽音に
悩まされだした。
時と場所を問わず、
羽音は男を襲った。
耳鼻科の医者は首を
捻るばかりであった。
男は日増しに痩せて
いった。
その日も医者に行き
相変わらず原因不明
と診断され、男は
フラフラと病院を
出た。
二、三歩進んだ男は
突然吐血し、倒れた。
救急処置が施されたが
既に男の体は手の
施し様が無かった。
担当医が読影室で
男のレントゲン画像を
確認した。
「しかし酷い影だな…」
白く浮き出た影は、
まるで羽のように
見えた。
男はその日の夜、
亡くなった。
当直の看護士は、男が
息を引き取った時、
鳥の羽ばたく音を
聞いたという。