昨日の朝の事だ。
二日酔いにもならず、爽やかに目覚めた俺の横で、若様がいきなりへこたれている。

嫁はんは一足先に朝飯を作りに行ったようだ。

どした若様?


「ボタンはずれない」

ははぁ。パジャマのボタンが外れないか。
あと2つだけなのにね。

「はずしてくだしゃい」

だめ。
自分でやんなさい。
やり方だけ教えてあげるから。


泣きそうになりながら、格闘すること三分間。

ようやく2つとも外れた。


すごいなぁ、若様!
できたねぇ!
さ、着替えてお母さんにおはよーって言ってきなさい。


わしわしと頭を撫でてやると、若様は満面に笑みを浮かべて走って行きました。


嬉しいんだろうなぁ…
シミジミ。

嫁はんに教えたろ。

なぁ、若様な、自分でボタン外せたよ。


「んなもん前から出来ますが」


う。

…なんでいつも、この人は全て把握しているのだろうか。