『前回のライブの二曲目私の為に書いてくれたんですねありがとう』
『R子とは話さない方がいいあの子は呪われている肩についてる』
『昨日も私に電話したでしょごめんなさいミーちゃんと散歩に行ってたの』

いまだに思いだす。
麻理子の手紙の文章には、一切、句読点が無かった。

そしてある夜の事。

楽屋に置いてあったコンテスト応募用のデモテープが無くなった。

「よく探した?」
「うーん…見つからんのや」

「まぁええわ、マスターテープ残してあるし」

俺はその時気づかなかった。

デモテープに添えてある応募用紙には、俺の部屋の住所と電話番号が記入されていたのだ…