「お待たせしました。主任の谷山です。お客様がお探しになられてるのは、魚雷戦ゲームでは?」
男性は己の額をピシャリと打ち、満面の笑みを浮かべた。
「そうそう、魚雷戦ゲームだ!今時ありませんよねぇ?」
谷山は、ほんの一瞬だけ考え、解答を導き出した。
「さすがに当時のものはありませんが、何年か前に復刻版が発売された筈です」
早速、常の取引先に問い合わせたが在庫が無い。
取り寄せならば二週間はかかると聞いて、男性は迷い始めた。
「二週間…間に合うかな…」
その言葉を聞き流す谷山ではない。
お客様の事情であり、深く立ち入るべきではないかもしれない。
谷山は、そろりと切り出した。
「あの。何か期限があるのですか?よろしければ事情を伺えれば…」
男性は、しばらくはためらっていたが、やがて思い切ったように話し始めた。
私は清水憲夫と言います。
私と弟は、小学生の時によくそれで遊んでいたんです。
二人でお年玉やら小遣いを貯めてね、ようやく買えた。
家が貧しかったからね、親にねだるなんてとんでもない。
嬉しかったなぁ…
毎日毎日、学校から帰ると隆史、あ、弟の名前なんです。隆史と戦績表まで作ってねぇ。
ところがある日。
男性は己の額をピシャリと打ち、満面の笑みを浮かべた。
「そうそう、魚雷戦ゲームだ!今時ありませんよねぇ?」
谷山は、ほんの一瞬だけ考え、解答を導き出した。
「さすがに当時のものはありませんが、何年か前に復刻版が発売された筈です」
早速、常の取引先に問い合わせたが在庫が無い。
取り寄せならば二週間はかかると聞いて、男性は迷い始めた。
「二週間…間に合うかな…」
その言葉を聞き流す谷山ではない。
お客様の事情であり、深く立ち入るべきではないかもしれない。
谷山は、そろりと切り出した。
「あの。何か期限があるのですか?よろしければ事情を伺えれば…」
男性は、しばらくはためらっていたが、やがて思い切ったように話し始めた。
私は清水憲夫と言います。
私と弟は、小学生の時によくそれで遊んでいたんです。
二人でお年玉やら小遣いを貯めてね、ようやく買えた。
家が貧しかったからね、親にねだるなんてとんでもない。
嬉しかったなぁ…
毎日毎日、学校から帰ると隆史、あ、弟の名前なんです。隆史と戦績表まで作ってねぇ。
ところがある日。