いよいよ、今回の
メイン。子供達から
何が欲しいかを
サンタさんにリクエスト
する時間が来た。

「お母さんお父さん、
よく聞いておくんじゃよ」

会場の笑いの中、
一人一人、大きな声
で発表していく。

ところが中に一人、
俺を手招きする子が
いた。
可愛らしい女の子だ。

「おやおや。恥ずかしい
のかな。何が欲しい
ですか」
俺はその子に耳を
傾けた。

「あのね。あのね、
お父さんと、お母さんが
仲良くなってほしいの。」

さぁて困った。
サンタさん、家庭問題は
苦手だ。
でもこの子はキラキラした
目で俺を見上げている。

この子のお父さんと
お母さんはどこだ。

あれか。確かに何やら
クールな雰囲気だな。

その時、俺は思いついた。

「ちょっと待っとって
くれるかな。先生。
ちょっと。」

怪訝な顔つきの
先生に、俺は事情を
話した。
先生も薄々気付いて
いたようだ。

「お願いできますか?」
「判りました。賛成!」