少し雪がちらついて
きた。
中庭で昼寝していた
猫達は、どこか
暖かい部屋にでも
隠れてしまったの
だろう。
店の中はいつもの
ように、静かな時が
流れている。
扉が開き、お客様が
入ってきた。
「いらっしゃ…ませ」
マスターが珍しく
口ごもった。
無理も無い、大きな犬
が顔を出したのだから。
「こら。カポ。お前は
外で待ってなさい。」
「あ、かまわんですよ。
他にお客様も居ないし
猫達もどこかに行って
るし。今日みたいな
寒い日は外じゃあ
可哀そうだ。」
「すいません。おい
カポ、良かったな。」
それは優しい目をした
レトリバーだった。
「カポっていう名前
ですか。何か変わった
名前ですね。」
「前に飼っていた、
というか…こいつ、
盲導犬だったんです
よ。以前の飼い主が
頑固な人でね。
ギタリストだったん
ですが、その人が
こいつは俺の人生の
サポートだからカポが
いいって。カポタスト。
ご存知ですか?」
「ギターのネックに
はめるヤツですね?」
カポは、すこしだけ頭を
持ち上げてマスターを
見た。
賢そうな瞳だった。
「少し元気が無いよう
な…」
「ええ。今、葬式の
帰りなんですよ。
こいつの前の飼い主
の。もう一度、元気
なうちに一緒に歩いて
あげたかったなぁ…」
その時だった。
気まぐれラジオの
スイッチが入った。
流れてきたのは、
とても優しい音色の
ギター。
「これは…あの人の
ギター曲だ。
おかしいな …、
CDには入ってない
曲なんだけど?」
カポが不思議そうな
顔をした。そして、
ラジオの前まで歩いて
行き、座った。
目を閉じて、少し首を
かしげてギターを
聴いている。
時々、曲に合わせて
小さな声でクーン、
と鳴いている。
「この曲、何ていう曲
なんですか?」と
マスターが聞いた。
「カポ。こいつの為に
書かれた曲です。」
マスターはカポの為に
取って置きのミルクを
持ってきた。
きた。
中庭で昼寝していた
猫達は、どこか
暖かい部屋にでも
隠れてしまったの
だろう。
店の中はいつもの
ように、静かな時が
流れている。
扉が開き、お客様が
入ってきた。
「いらっしゃ…ませ」
マスターが珍しく
口ごもった。
無理も無い、大きな犬
が顔を出したのだから。
「こら。カポ。お前は
外で待ってなさい。」
「あ、かまわんですよ。
他にお客様も居ないし
猫達もどこかに行って
るし。今日みたいな
寒い日は外じゃあ
可哀そうだ。」
「すいません。おい
カポ、良かったな。」
それは優しい目をした
レトリバーだった。
「カポっていう名前
ですか。何か変わった
名前ですね。」
「前に飼っていた、
というか…こいつ、
盲導犬だったんです
よ。以前の飼い主が
頑固な人でね。
ギタリストだったん
ですが、その人が
こいつは俺の人生の
サポートだからカポが
いいって。カポタスト。
ご存知ですか?」
「ギターのネックに
はめるヤツですね?」
カポは、すこしだけ頭を
持ち上げてマスターを
見た。
賢そうな瞳だった。
「少し元気が無いよう
な…」
「ええ。今、葬式の
帰りなんですよ。
こいつの前の飼い主
の。もう一度、元気
なうちに一緒に歩いて
あげたかったなぁ…」
その時だった。
気まぐれラジオの
スイッチが入った。
流れてきたのは、
とても優しい音色の
ギター。
「これは…あの人の
ギター曲だ。
おかしいな …、
CDには入ってない
曲なんだけど?」
カポが不思議そうな
顔をした。そして、
ラジオの前まで歩いて
行き、座った。
目を閉じて、少し首を
かしげてギターを
聴いている。
時々、曲に合わせて
小さな声でクーン、
と鳴いている。
「この曲、何ていう曲
なんですか?」と
マスターが聞いた。
「カポ。こいつの為に
書かれた曲です。」
マスターはカポの為に
取って置きのミルクを
持ってきた。