土蜘蛛の笑い声は途中で止まった。
「なんだ…あれは」
視線の先には東の空がある。
白み始めた空に、真っ黒な塊があった。
それは夥しいカラスの群れであった。
中の一羽が先生に向かって飛んでくる。
「先生ーっ!」
杉山である。
「杉山徹、只今参上~っ!」
かっこよく言ったわりに、土蜘蛛の姿を見て直ぐに、先生の後ろに隠れる。
「杉山さん、何故ここへ」
「相手は空を飛ぶんですよ。
少しぐらいなら先生も福さんも
空中に浮いてられるでしょうけど、空中戦が長引けば
不利じゃないですか。
いざという時は、私が先生を乗せて飛びます。
あ、福さんは無理。重いし」
福がやっぱり、とうな垂れる。
「なるほど、だが無茶だ。あなたをそんな危険な目に
あわせるわけにはいかない」
二十四へ
「なんだ…あれは」
視線の先には東の空がある。
白み始めた空に、真っ黒な塊があった。
それは夥しいカラスの群れであった。
中の一羽が先生に向かって飛んでくる。
「先生ーっ!」
杉山である。
「杉山徹、只今参上~っ!」
かっこよく言ったわりに、土蜘蛛の姿を見て直ぐに、先生の後ろに隠れる。
「杉山さん、何故ここへ」
「相手は空を飛ぶんですよ。
少しぐらいなら先生も福さんも
空中に浮いてられるでしょうけど、空中戦が長引けば
不利じゃないですか。
いざという時は、私が先生を乗せて飛びます。
あ、福さんは無理。重いし」
福がやっぱり、とうな垂れる。
「なるほど、だが無茶だ。あなたをそんな危険な目に
あわせるわけにはいかない」
二十四へ