少し前に倉本聰氏への賛辞を書いた。
昨日放映された『風のガーデン』を見て、その思いは
更に増した。
癌を隠して帰郷した貞美という男の生前葬を行う同級生、
(勿論、彼らには悪気は一切無い。むしろ深い友情に裏打ちされている)
などという設定を思いつく頭ってどうなってるんだ。

この同級生達、貞美が癌に侵されていると知った時に
どう思うのだろう。
ラストシーンで映された弔辞の束は何故、草むらに放置されたのだろう。
死にたくないという思いの現われか、それとも一刻も早く治療しなければ
ならないほどの苦痛から、放り出さざるを得なかったのか。
映されていない場面まで想像させてしまうシナリオだ。

このところ俺は文章を書く時、『引き算』を念頭に置いている。
細部まで書き込みたい誘惑に駆られるが、それは想像する楽しみを
奪ってしまいかねない。

判ってはいるのだが、これがなかなか難しい。
その意味で、このドラマは大変に参考になった。

この文章を書きつつ、再見したのだが、

ああやっぱり泣ける。
すげぇなぁ。