一番賑やかだったミニーが居なくなり、皆は黙り込むことが多くなった。
幸い、マークは次々に見つかっている。
ハナクロ達は黙ったまま、先を進んだ。
もう間も無く、猫の森は見つかるはずと信じて。


だが、犬は彼らをあきらめたわけでは無かった。
ひたひたと、徐々に間を詰めていた。
皆が疲れて眠りこけた頃を見計らい、あの犬が
また襲ってきた。

最初に犬の匂いに気づいたのはドドであった。
仲間に警告を発する間もなく、彼は立ち向かった。
その音で皆も目を覚ました。

「ドド!今行くっ!」
「だめだ、ハナクロさん、皆を連れて逃げろ。
こんなやつ、俺一人で何とかなる。」

「だけど」

「行ってくれ。頼むから行ってくれ。じゃないと、
チロに会わす顔がないっ!」

ドドの爪が犬の右眼を潰した。
悲鳴をあげ、逃げようとする犬に、ドドはなおもしがみつく。
耳に噛み付き、もう一つの目を狙う。
ドドを乗せたまま、犬は公園から走り去った。

「ドドーっ!」
ハナクロの叫びが空しく闇に消えた。

とうとう仲間は5匹になった。
もう少し、あと少しで猫の森。
そのことだけを呪文のように唱えながら、
一行は進む。

確かに猫の森は近づいていた。