「これで、この家のお婆さんも目が良くなるな。さて、旅を続けるか。
ご飯、ご馳走様でした。いつまでもお達者で」
まめ太は、元の茶色い子猫に変わると、鼻を鳴らした。
その鼻先に泣きたくなるほど懐かしい匂いが、一瞬漂って直ぐに消えたのだ。
見ると、灰色の毛が一本だけ舞っている。
匂いはその毛から漂っている。
「先生だ。先生の匂いと、お父さんの匂いだ」
よし、方角は判った。後は根性だ。
頑張って帰るぞっ!
眠るお爺さんとお婆さんにぴょこんとお辞儀をすると、
まめ太はまた、歩き始めた。
ここが何処かは判らない。
雲外鏡という妖怪に何処とも知れない空間に飛ばされたのだ。
だが諦めるわけにはいかない。
あの家が己の最後の居場所と決めたのだ。
まめ太は、先生と乱蔵の匂いを胸一杯に吸い込むと、
夜を突いて走り出した。
いつか必ず帰るんだ。
いつかきっと!
ご飯、ご馳走様でした。いつまでもお達者で」
まめ太は、元の茶色い子猫に変わると、鼻を鳴らした。
その鼻先に泣きたくなるほど懐かしい匂いが、一瞬漂って直ぐに消えたのだ。
見ると、灰色の毛が一本だけ舞っている。
匂いはその毛から漂っている。
「先生だ。先生の匂いと、お父さんの匂いだ」
よし、方角は判った。後は根性だ。
頑張って帰るぞっ!
眠るお爺さんとお婆さんにぴょこんとお辞儀をすると、
まめ太はまた、歩き始めた。
ここが何処かは判らない。
雲外鏡という妖怪に何処とも知れない空間に飛ばされたのだ。
だが諦めるわけにはいかない。
あの家が己の最後の居場所と決めたのだ。
まめ太は、先生と乱蔵の匂いを胸一杯に吸い込むと、
夜を突いて走り出した。
いつか必ず帰るんだ。
いつかきっと!