「すいません、お客さん。そろそろ閉店ですが」
警備員らしき男性が近づいてきた。
「あ、あぁすいません。…あの、ここって屋上遊園地
有りませんでしたか?」
男性は怪訝な顔つきをした。
「はぁ…もう二年も前に閉鎖しましたが。
それ以来、ここはイベント広場になってますが」
「そう…ですか。すいませんでした。もう、帰りますから」
「あ、あぁそうですか。あと10分ですから」
もう一度、屋上から西の空を見た。
母は、この屋上から見える景色が大好きだった。
その横には私がいた。
キラキラと輝く瞳で歓声をあげる私が。
アメリカンドッグの匂いが指先に残っている。
それは、安いけれども幸せな匂いだった。
警備員らしき男性が近づいてきた。
「あ、あぁすいません。…あの、ここって屋上遊園地
有りませんでしたか?」
男性は怪訝な顔つきをした。
「はぁ…もう二年も前に閉鎖しましたが。
それ以来、ここはイベント広場になってますが」
「そう…ですか。すいませんでした。もう、帰りますから」
「あ、あぁそうですか。あと10分ですから」
もう一度、屋上から西の空を見た。
母は、この屋上から見える景色が大好きだった。
その横には私がいた。
キラキラと輝く瞳で歓声をあげる私が。
アメリカンドッグの匂いが指先に残っている。
それは、安いけれども幸せな匂いだった。