先頭のハネトから呻き声と血飛沫があがった。
いつの間にか、侍姿の一団が居た。手に日本刀を下げている。

月鉾の上で、祇園祭軍団長がニンマリと笑って言った。
「ほっほっほ。都には祇園さん以外にも祭がありまっせぇ。時代祭の若衆をとく、ご覧じろ。かましまへん、やってしまいよし!」

ハネト達が次々と倒れる中、身軽な稚児が青森旗を奪った。
一回戦。京都の勝ち。

「続いて第二回戦。
秋田竿燈対徳島阿波踊り!」

会場がどよめいた。
優勝候補筆頭の秋田竿燈と初参加の阿波踊り。

「おいおい、勝負になるのか」

「ラッキーだな、秋田のヤツら」


だが、徳島チームの先頭に立つ男は不敵に微笑んでいた。

その浴衣にはzennyという文字が染め付けられていた。