目を覚ました時、朱美の下には黒い
地面があった。
頭がはっきりしない。
「…天国?地獄?どっち…」
両手をつき、体を起こす。
不思議な感触の地面であった。
全体は確かに黒い。
だが、光の加減で時折、玉虫のように色を変える。
弾力がある。固目の低反発マットのようだ。
光?
朱美はようやく気付いた。
光が溢れている。
暖かな光だ。
地面から目を離し、見上げてみた。
青、というよりは蒼に近い空。
「ここ、どこ?」
思わず声に出す。
驚いたことに、返事があった。
頭の中に直接響いてくる。
とても柔らかく、低い声。
聞いているだけで気持ちが落ち着いてくる
のが判る。
「私の背中の上だ」
「私の背中?はぁ?あなた誰、どうやって
話しかけてるの?ここは天国?」
自分を落ち着かせるかのように、
立て続けに質問する。
「落ち着きたまえ。周りを良く見てごらん。
ここは空の上だが心配いらない。
私の周りは暖かな空気に覆われている。
私の名は、ウィンド。飛行クジラだ」
地面があった。
頭がはっきりしない。
「…天国?地獄?どっち…」
両手をつき、体を起こす。
不思議な感触の地面であった。
全体は確かに黒い。
だが、光の加減で時折、玉虫のように色を変える。
弾力がある。固目の低反発マットのようだ。
光?
朱美はようやく気付いた。
光が溢れている。
暖かな光だ。
地面から目を離し、見上げてみた。
青、というよりは蒼に近い空。
「ここ、どこ?」
思わず声に出す。
驚いたことに、返事があった。
頭の中に直接響いてくる。
とても柔らかく、低い声。
聞いているだけで気持ちが落ち着いてくる
のが判る。
「私の背中の上だ」
「私の背中?はぁ?あなた誰、どうやって
話しかけてるの?ここは天国?」
自分を落ち着かせるかのように、
立て続けに質問する。
「落ち着きたまえ。周りを良く見てごらん。
ここは空の上だが心配いらない。
私の周りは暖かな空気に覆われている。
私の名は、ウィンド。飛行クジラだ」