読経が続いている。
なんだかえらく淋しい葬式だな。
俺は佐々木の遺影を見つめながら、そう感じていた。
ろくでもない奴だった。
覚醒剤所持で捕まったこともある。
町内で嫌われまくっていた。
犬や猫を虐殺したり、子供や年寄りを蹴飛ばして歩いたり。
その割りに、町内会らしき人達が葬式を手伝っているのは、
おそらく奥さんの人徳だろうな。もともと、この町内の人だったらしい。
その奥さんも奴の暴力に泣かされていたのは明らかだ。
目じりの傷や青痣が痛々しい。
ようやくこれで自由になれたのだろう。
なんだか、ホッとしたような顔つきだった。
佐々木の側の縁者は誰一人居ない。
それどころか、部外者は、俺以外に一人も居ないようだ。
俺も、出入りのサラ金から聞かなかったら、判らなかったに違いない。
それほどひっそりした葬式だった。
なんでも、脳溢血で倒れてそれっきりだったらしい。
町内の医者が急いでやってきたが間に合わなかったとか。
長い読経がようやく終わろうとしている。
その時、俺は妙な音に気付いた。 ラストへ
なんだかえらく淋しい葬式だな。
俺は佐々木の遺影を見つめながら、そう感じていた。
ろくでもない奴だった。
覚醒剤所持で捕まったこともある。
町内で嫌われまくっていた。
犬や猫を虐殺したり、子供や年寄りを蹴飛ばして歩いたり。
その割りに、町内会らしき人達が葬式を手伝っているのは、
おそらく奥さんの人徳だろうな。もともと、この町内の人だったらしい。
その奥さんも奴の暴力に泣かされていたのは明らかだ。
目じりの傷や青痣が痛々しい。
ようやくこれで自由になれたのだろう。
なんだか、ホッとしたような顔つきだった。
佐々木の側の縁者は誰一人居ない。
それどころか、部外者は、俺以外に一人も居ないようだ。
俺も、出入りのサラ金から聞かなかったら、判らなかったに違いない。
それほどひっそりした葬式だった。
なんでも、脳溢血で倒れてそれっきりだったらしい。
町内の医者が急いでやってきたが間に合わなかったとか。
長い読経がようやく終わろうとしている。
その時、俺は妙な音に気付いた。 ラストへ