世間には、俺の妄想を上回る妙な祭があります。

長崎県五島市下崎山に古くから伝わる祭がそれでして、
その名を『ヘトマト』といいます。

この祭、さっぱりわけがわからん祭でしてな。

面白すぎて、俺が脚色しなくても充分なのですよ。

まずは子供達の奉納相撲から始まり、次に晴れ着の若い女性が二人現れます。

女性二人は道端に置かれた酒樽に乗っかって、何の脈絡も無く、いきなり羽突きを始めるのですよ。

かこーん♪
きゃはははは

てな感じの羽突きは、あっという間に終わります。

なんやなんやと呆然とする間も無く、今度はふんどし姿の男どもがわらわらと現れ、手にしたバケツの中のススを周り中になすりつけ回るのです。
観客にも容赦ありません。

さんざん暴れまわったらば、号令一下、全員が集合して藁玉を奪い合う神事のスタート。

これがまた、どうしたらどうなるのか、全くルールが無いらしい。

ある程度やったら、今度は綱引きです。

もう、ここら辺で皆、疲れきってますな。

そして最後は、3mは有ろうかという巨大ワラジに若い女性を乗せて、ぽーんぽーんと跳ね上げるという。


以上で『ヘトマト』終了(笑。


ヘトマトの意味は地元の方にも分からないそうです。

ちなみに、無形文化財だそうですよ。