あきさくらのママが慰めている。
テーブルに一枚の手紙が置かれていた。
どうやら、祐子の涙の原因はその手紙のようであった。

「おまちどう、これは初めての方に熊からのおごりです」
こと、と置かれたのはお茶漬けである。

しば漬け、西瓜のみりん漬け、かつお大根、
たくあんの千本漬け、昆布漬けの日野菜、
白かぶ、茄子、胡瓜など、いぶ自慢の漬物を
玄米茶でいただく。

「これ…すごく美味しい…」
祐子は、少し気持ちが落ち着いたようである。

「俺はね、地ビールを集めるのが悪い癖なんですよ。」
突然、何を言い出したのか、というように見つめる祐子。

「でね、もう一つ悪い癖があって。お節介焼きなんです。
その手紙、どうかされたんですか。良かったら、話していただけないですか。
俺の店を出る時は、笑顔でいて欲しいんですよ。
わがままな店主で申し訳ないが」

あきさくらのママが同調した。
「祐子、そうよ、熊さんに話してごらんなさい。
すっきりするかも」

七へ