ー鬼ー
彰と一緒にお風呂へ
入った時だ。
私は彼の体を洗い
ながら妙な傷に
気づいた。
「彰、この傷どうし
たの?」
「え?判らない。少し
かゆいぐらいだけど。」
だがその傷は段々と
拡がっていった。
そしてそれは、彰が
車にはねられた時に
ついた傷と全く
同じだった。
彰の体は、三ヶ月目
から腐り始めた。
やり方を間違って
しまったのか。
私は必死になって
あの本を読み返した。
なんということだ。
あの時は、蘇らせる
ことしか目に入って
いなかった。
そこには続きが
あったのだ。
蘇った死者は、次の
方法でのみ肉体を
維持できる。
同年代の生者の
血と肉と心臓を
三ヶ月に一度、
陣に捧げること。
『本当にやるのなら、
鬼になる覚悟が
必要だよ』
そういう事だったのか。
そして私は。
私は鬼になった。
彰と一緒にお風呂へ
入った時だ。
私は彼の体を洗い
ながら妙な傷に
気づいた。
「彰、この傷どうし
たの?」
「え?判らない。少し
かゆいぐらいだけど。」
だがその傷は段々と
拡がっていった。
そしてそれは、彰が
車にはねられた時に
ついた傷と全く
同じだった。
彰の体は、三ヶ月目
から腐り始めた。
やり方を間違って
しまったのか。
私は必死になって
あの本を読み返した。
なんということだ。
あの時は、蘇らせる
ことしか目に入って
いなかった。
そこには続きが
あったのだ。
蘇った死者は、次の
方法でのみ肉体を
維持できる。
同年代の生者の
血と肉と心臓を
三ヶ月に一度、
陣に捧げること。
『本当にやるのなら、
鬼になる覚悟が
必要だよ』
そういう事だったのか。
そして私は。
私は鬼になった。